国内製品 海外製品 コスト推移の背景と現実 後編/作業服屋の3代目の考察

Last Updated on 2020年1月24日 by himurakami0050

国内製品 海外製品 コスト推移の背景と現実 後編/作業服屋の3代目の考察

綿製品の値上がりの背景を書こうとはじめたら、えらい長くなってしまいました。。笑
問題は複雑に絡み合ってるという事ですね。それでは後編、最終章です。前編中編はそれぞれクリックしてください。

AIの発達に期待

AIに仕事奪われる論がありますよね。これなんですけど、建設やものづくりの世界には、むしろポジティブ、早くそ~なって欲しい。と個人的に思ってます。だって、人手不足、残業多い、作業内容きつい。この辺の仕事ってAIに補完して欲しい仕事ですよね。

上手くいったら論なんですが、人が嫌がる仕事は機械にやってもらって、人はよりクリエイティブな仕事をする。

AIに仕事奪われる論の対比で言われる言葉ですが。

もーちょっと言い方変えてみると

奪われるのは作業であって、仕事ではない。ではないかと。

ものづくりへの興味

ものづくりって意外に皆さん楽しんでやってるんですよね。
例えば、絵を書いたり、曲作ったり、ガーデニングや、アクセサリー作り、アート、料理もそうですよね。釣り、ダンス、スポーツ、僕の好きな筋トレも。なにが言いたいかというと、広い意味で言ったら皆が趣味で楽しんでる事って、ものづくりと同じ感覚なんじゃないかな?って事です。

出来上がるのをワクワクしてその作業を楽しむ。上手くなるのを期待して練習する。
ものづくりの根底にある考え方ってこれと一緒じゃないですか?

先に書いたのはぱっと見た感じ、能動的な趣味ですよね、でも映画を見るとか、本を読むとか、お笑い番組、テレビを見るとか。youtube、SNS、何でもいいんですけど、人が興味あるのって自分がやってるor誰かがやってる、クリエイティブな事。なんじゃないかな。と。

車が好き、だからプラモデルで作ってます。
これがAIの発達で設計するの超簡単、組立も設計したまま機械がやってくれる。
になったらどうでしょうか?

車が好き、だから車作る。になったら面白そうじゃないですか?

例えば、ちょっと前からスニーカーとか作れてますよね。NIKEとかニューバランスとか自分だけのカスタムデザイン。

こんな感じで作れたら面白くないですか?

今はまだAI導入率が低いからこーゆーオーダーものって値段もそこそこしますが、導入率が高くなったら安く出来る様になりますよね。

今はIT系の会社が儲かってますよね。

なぜならAIの導入率高い(ほとんどデジタルで完結してる業界)and利益率高い。

スマホゲームの会社さんとかは原価、ほぼ人件費のみですよね。だから皆さん無料で遊べてますよね。僕もやってます。

アナログなものづくりの業界もAIの導入率高くなってきたらどうでしょうか?
前編でも解説した、原材料コストは変わらずかかりますが、AIが発達する事によって効率化が進めば、色々変わってくると思ってます。

最近発表された1つの例がこちら↓

TRUST SMITH、人工知能を使った「障害物回避型アームのアルゴリズム」を開発

TRUST SMITH、人工知能を使った「障害物回避型アームのアルゴリズム」を開発

TRUST SMITH は、東京大学の学生らにより設立されたAIベンチャーで、 今回同大学の研究開発チームと共に、障害物回避型アームのアルゴリズムを開発した。 この技術をロボットに実装すると、 これまで手作業で行っていた工場などでのピックアップ作業を自動で行えるようになり、 製造業全体での大幅な省力化とコストカットが期待できるとしている。

障害物回避型アームのアルゴリズムは、リーマン計量と呼ばれる微分幾何学の理論に基づくもので、 空間内に存在する障害物を回避し、 目的物へアプローチできるよう設計されている。 アームから見た空間内の物体との距離、 相対速度、相対加速度に応じて適切に場を計量することができるため、 障害物が動いていても安全に回避しながら、 目的物へ到達することができるという。

障害物回避型アームの活躍の範囲は多岐にわたり、部品の分別や溶接、食品の調理工程作業全般、野菜や果物の最適な収穫時期の判定と収穫作業、原油配管の超音波非破壊検査作業、食品スーパーにおける商品陳列作業、空港内手荷物のバックヤード作業など、従来人々が手作業で行ってきたあらゆる作業をサポートすることが期待される。さらに、障害物回避型アームのアルゴリズムを拡張することで、 ドローンの自動運転技術にも適用出来るという。

とかね。

他にもキャッシュレス化がレジ打ちの仕事を失くせるとかもありますよね。

こんな風に仕事がAIに代わっていけば、人間はなにをするんでしょう?

よりクリエイティブな事が仕事になる。ですよね。

奪われるのは作業であって、仕事ではない

というのは仕事の概念も変わってくる、という事です。

新しい価値観

負荷の高い作業をAIが補完してくれたら、人はクリエイティブな事したくなるand応援したくなるんじゃないかな。とか思うわけです。
そこにまた新しい価値が生まれる、と僕は思います。

今ならドローンでレースしたりとか。ゲームがeスポーツ(esports)と呼ばれて、スポンサーがついてプロになる、とか、YouTuberとかもそうですよね。
新しい価値提供。

過去もそーなって現世代の価値がある様に、今の仕事を頑張ってやってる現世代の努力が、次の世代への礎になってまた新しい価値創造が出来ていくのかな。と。

著者のあとがき

経営難や跡継ぎ問題で廃業していく工場さんを見るのも聞くのも正直悲しいです。

国内のものづくりの業界、変化を必要とされてるくらい困窮してる分野があります。

それにはAIの進化というのは勿論欠かせない、と。

それが上手く機能すれば、また人は自然にアナログなものづくりの世界に帰ってくるんじゃないかな。よりハイブリッドな形で。

それくらいアナログなものづくりは魅力的なものだと思います。画面上で見る景色よりも、実際に行って見る景色の方が感動出来る、みたいに。

ものづくりをする、という価値はうちの子等が良く見せてくれてます。最近は保育園が工作をやらせてくれてて、毎日ダンボールでロケット作ったり、絵で車書いたり。お父さんのお仕事の車とか書いてくれます。泣

中古のホンダのミニキャブですが、毎日乗ってる愛車です。

僕もやってたんですよね、子供の頃。うちの子らの様に夢中になってやってたと思います。

大人になると書類作成や事務的な作業でも仕事の時間使います。この時間、勿体ないなぁと感じる訳です。

このブログ書いてる時間は僕のささやかなものづくりの時間でもあるので、楽しんで書けてます。結果残業してますが。。( ´∀` )

現世代はこの時代なんでしょう、変化の世代、ハイブリッドなりはじめ。僕らがおじいちゃんになる頃にはもっと変わってるんでしょうね。

もしかしたら思ってるより早いかも。。笑

楽しみですね、僕らも頑張って時代についていきましょう。

でわでわ、またまた。

村上ちひろ

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